陰ヨガで味わえる効果を4つまとめてみました
これまで色々と脱線してきましたが,いよいよ陰ヨガについて書きます。
陰ヨガでは,1つのポーズを数分間キープします。
同じ状態で何分間もじっとしている,ってなかなかしんどいですが,慣れてくるとさまざまな発見があります。
今回は,それを4つまとめてみました。
1.深いストレッチ感を実感できる。
ヨガなので当然なのですが,ちょっと深掘りしておくと・・・。
筋肉を引き延ばすと,無意識な反射によって,瞬間的に筋肉は収縮します。
これは,筋肉を伸ばし過ぎないようにして怪我を防ぐ防衛反応です。
ただし,時間が経つにつれて反射はなくなっていきます。
なので,陰ヨガで同じポーズを続けていると,時間とともにより深いストレッチ感を味わうことができます。
2.身体感覚が研ぎ澄まされる。
陰ヨガで同じポーズを続けていると,意識がさまよい始めます。
ですが,ポーズ中は体のどこかが伸びているので,そこに意識が集まります。
さらにそこを中心として,体の他の部位にも意識が分散していきます。
ここでちょっと体を動かしてみると,体に別の感覚が生まれ,今までとはがらりと感覚が変わります。
このようにして,自身の身体感覚が研ぎ澄まされていきます。
これは日常生活ではなかなか味わえない,心地よく不思議な感覚です。
3.経絡に働きかけられる。
東洋医学では,からだの中にエネルギー(気)の流れるルート(経絡)があり,健康維持には経絡を整えることが必要とされています(正直なところ,僕自身は西洋医学の信奉者なのでよく分からないのですが)。
陰ヨガのポーズは,この『経絡』を整えるように考えられています。
ちなみに,最近,東洋医学のメソッドには『科学的には説明はつかないが,確かな治療効果が得られる場合もある』ことが認められつつあります。
長い年月をかけて培われたきた東洋医学には,現代の科学では説明できない何かがある,ということですね。
先人の知恵はあなどれませんね。
で,ここからはヨガの歴史的,宗教的な話になるのですが・・・。
4.ヨガの究極の目的である『常に瞑想した状態』へのアプローチとなる。
話が一気に怪しくなりましたね〜(^_^)
ですが,決して変な宗教に誘ったりはしないので,安心して読み進めて下さい。
陰ヨガで同じポーズを続けていると,意識がさまよい始めます。
それを自分の呼吸と身体感覚に引き戻す訓練をくり返していると,やがて雑念が止まり,瞑想状態に至れるそうです。
さらに瞑想状態を続けていると,そのうち自分で意識しなくても
『勝手にずーーーーっと瞑想した状態』
に至り,全ての思考や感覚が停止して無になるそうです。
インドでは,もともとヨガは,この『勝手にずーーーーっと瞑想状態』に到達するための方法として発展してきました。
もちろん僕はこの状態になったことはないので,もしも陰ヨガのレッスン中になりましたら是非教えて下さい(^_^)